主演男優賞は渡辺謙(怒り)、阿部寛(海よりも―)、本木雅弘(永い言い訳)。主演女優賞は「怒り」から宮崎あおいと広瀬すず、「何者」の二階堂ふみ。助演男優賞は妻夫木聡、松山ケンイチ、綾野剛。3人は「怒り」の主要キャストである。寸評は「作品の成功はキャスティングにあり。妻夫木は邦画の閉そく感をブッ飛ばした」。助演女優賞は樹木希林(海よりも―)、尾野真千子(後妻業の女)、黒木華(永い―)の実力派をピックアップした。
外国映画作品賞にはクリント・イーストウッド監督の「ハドソン川の奇跡」を挙げ締めくくった。個性派の東スポ映画大賞。されど地方の一票も時代の顔。1月末の結果発表が楽しみです。
朗報をひとつ。第25回しまね映画祭のテーマ映画「ふたりの桃源郷」がその年の優れた作品に贈られる「山路ふみ子賞」を受賞。映画評論家の北川れい子さんによると授賞式当日の会場で佐々木聰監督としまね映画祭の光景について語り合ったとのこと。北川さんの声も弾んでいた。
(むー。)